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深い川

管理人が描いた、wet、着衣入浴など、服を着たまま濡れた女の子の絵をさらすページ

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30000ありがとうございます

カランカランカラン…

いつものように学校の正門をくぐると、唐突に鳴り出す鐘の音。
みゆきは驚いてあたりを見回した。
「おめでとうございます!!2年B組立花美由紀さん!!」
声のした方を見ると、腕に「風紀」の腕章をつけた二人組み。
どうやら先ほどの鐘の音は、その片方の生徒が手に持っているもののようだった。
「え…私…?」
顔の前に指を持ってくると、コクコクと、二人の風紀委員は頷いた。
始業のチャイムにおくれまいとする生徒達も、何事かと遠巻きに、みゆきと二人の風紀委員をとりまきはじめた。
「実は、あなたは我が校始まって以来、記念すべき30000人目の『衣替え違反者』なのです」
「衣替え…違反者…?」
聞きなれない言葉を、反芻するように問いかけると、鐘を持っていない方の風紀委員は深々と頷いた。
「そうです、美由紀さん、今日は何月何日でして?」
「えっ…確か五月…じゃなくて六月…」
「そうです!!六月四日!夏服四日目です!!」
「…はぁ」
そういえば、先ほどからこの風紀委員二人共、ニットは着ているものの、ブラウスは半袖、スカートも夏用の薄手のもののようだ。
「でも、今日は曇りだし…」
みゆきは、遠巻きに観察している生徒達を見渡す。
中には数人、すこしばかり気の早い半袖を着ている生徒もいるが、ほとんどは今日の曇天にあわせて長袖を着用している。
「私だけが違反者って訳じゃ…」
「そうなのです!!残念な事に、私達も衣替え当日からすっぱりと、全校生徒の服装を正す事はできません」
「そこで、あえて違反者の中から無作為に一人を選んで、その方にきちんとした服装を強制する事で、他の違反者の模範意識を正す…という我が校風紀委員伝統の取り締まり方法が編み出されたのですわ」
「…はぁ」
そんな伝統があるなんて、一年と数ヶ月この学校に通っていて初耳だった。
「ご存知無いのも仕方の無い事です。なんと前回、20000人目の方から今日で七年もたっていますから!!」
そんな取締り方法、効果があるのだろうか?
「美しい伝統を連綿と未来へ引き継ぐ、それだけでも有意義なものですのよ」
疑問が顔に出たのだろうか、取り繕うようにみゆきは頬を指でかいた。
「あの…で、どうすればいいんです?私?制服の換えなんて学校に置いてないですよ?」
「それなら、私達風紀委員が」
「ばっちりフルサイズ、取り揃えてありますわ」
そう言うと、どこからともなく、風紀委員の二人は大きな白い箱を、ガラガラと引っ張り出してきた。
工事現場によくある簡易トイレのようなそれは、どうやらベニヤで作られた筒のような構造になっているらしい。
一箇所にだけ取っ手が取り付けられているそれは、簡易的な間仕切りのようなものらしい。何となく学校のトイレの個室を連想させる。
どうやら、着替え用の移動個室、らしかった。
とたんにみゆきは顔をしかめる。
確かにこれは見せしめの効果がありそうだ。
気が付けば、校門の周りには、数十人の人だかりができていた。この観衆の注目をあびながら、あんな頼りなさそうな箱の中で着替えるのは、あまりにはずかしい。
「…ちょ、ちょっと待って、いくらなんでも、ここで?」
「ん~いえ、違います、これはあくまで準備です!」
「へ?」
「さあ、美由紀さんこちらへどうぞ~」
風紀委員の一人が手を取って、みゆきを箱の方向へと案内する。
「や、ええ!?私嫌よ、こんなところで…」
「何とですね、美由紀さん、貴方には特別に、新品の夏服を差し上げることになっているんです」
「え、ええ~本当に!?」
声が裏返ってしまった。私立のこの学校の制服は、ブラウスだけでも5000円は下らないからだ。
「ええ本当に。それだけではありません、付属品として、ローファーと鞄、教科書やノートまで、学校から記念に支給される事になってますの」
そう言うと、風紀委員はみゆきを、箱の前に立たせた。
「…そんなに、本当に私がもらえるの?」
「この中に、貴方への支給品、いわばプレゼントみたいなものが全部、入ってますの」
「あ、ちょっと、携帯と時計はこちらで一旦預からせていただきます!」
「だから、さあ早く中に入ってくださいませ」
着替えるだけで新品の制服が手に入る。それだけでみゆきの羞恥心はどこかへ飛び去ってしまっていた。
何とラッキーなんだろう!30000人目の違反者なんて言うから、てっきり罰ゲームでも…と思っていたけれど、どうやら違うらしい。
朝からついてるな~なんて思いながら、みゆきはわくわくしながら取っ手に手をかけ、板戸を開けた。
中を覗きこむ。
そこにはただ、殺風景な白い四角い空間があるだけ。
「え…なによ、何もないじゃな」

みゆきは疑問をいだきながら一歩、足を中に踏み込んだ。
瞬間、地面が割れた。
地面だと思っていたのは、薄く割れやすく加工された、発砲スチロール…
みゆきは腕をふりまわしながら、顔面から地面に倒れこむ。
暗転する視界、軽い衝撃がおでこのあたりをつたわり、発砲スチロールの割れる音と、つづいてジュボ、という水音を聞いたと思ったとたん、みゆきは頭から熱湯の中へと突っ込んでいた。
「んがぁ!ばっ、あっつっ、あっつ!」
必死にもがいて顔を水面から出し、這い上がろうとしては手がすべり、盛大にお湯をかぶる。
すでに全身ずぶ濡れ、制服が重くまとわりつき、まるでみゆきを熱湯から逃がさないようにとからめとる。
三回ほど水没をくりかえしてから、がらがらと、みゆきの頭の上のついたてがどかされていく。
「美由紀さん、そんなに慌てなくても、普通のお風呂と同じ41度ですよ」
「それに、落ち着いて立ち上がれば、多分おなかのあたりまでしかお湯はありませんわ」
風紀委員の二人から見下ろされ、みゆきはピタ、ともがくのを止めた。
そういわれてみれば、あまりに急で混乱したけれど、そんなに熱くないかもしれない…
落とし穴の淵につかまり、顔と肩を出す。
何のことは無い。こうしてしまえば息が出来る。
恐る恐る縮めていた足を伸ばせば、びっくりするくらいすぐに底につく。
二人が言うように、まるでお風呂のようだ。
ひらひらと湯船を、身にまとった制服がたゆっている。
落ちたときに手放してしまった鞄を水底から拾い上げ、穴の淵に放り投げる。
べしょ、という音をたてて、鞄からじわじわお湯が流れ出てきた。
ああ、きっと中身は全滅だろうな…
でも、携帯と時計は預けたから無事…
「…まさか…これ」
ゆっくりとみゆきは立ち上がり、全身からあたたかいお湯を滴らせながら、コンクリートの淵を這い上がる。
全身からもうもうと湯気があがる、完全にお風呂上りのようだ。制服着てるけど。
「あなたたち、はじめから…ドッキリ…大成…功…?」
タオルを差し出す風紀委員の後ろ、もう一人の風紀委員が、そんな昔のテレビ番組を髣髴とさせるような看板を高々と掲げていた。
「安心して下さいませ~制服も靴も鞄も教科書も、全部学校から支給させていただきますので」
「これで、明日から皆さんいやでも夏服になるでしょう!美由紀さん、ご協力ありがとうございました!!」
二人から拍手があがると、周りで呆然と見ていた観衆からも、ちらほらと、そしてだんだんと大きく、拍手が上がった。
「………」
タオルを受け取ったみゆきは、怒るに怒れず、泣くに泣けず、ただそれらに向かって曖昧な笑みを浮かべる事しかできなかった。






って妄想が爆発した。長駄文失礼m(__)m
絵は何となくアニメ塗りを真似してみただけ~
難しいですね~でも、アナログの頃はコピック使ってたからこんな感じだったかも?


以下レス:まとめてしまって申し訳ないですorz

みなさんありがとうございます
質が高いかどうかは不明ですが、日々精進して、上手いイラストを描けるように目指して頑張ります
そしてオフ参加していただいてありがとうございました
今度また機会がありましたら、ぜひやりたいと思ってます!!今度は実践とか…??出来なくても、何かしらやりたいですね~焼肉とか、バーベキューとか…
その時は、またお力添えをお願いいたしますm(__)m

琥珀さん、リク了解しました~
レンコン畑がこんなに萌えるものだったとは!!

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